読者からの質問:
自分は試合で負けるととてもくやしくて練習を頑張ろうという気持ちになるけどすぐに冷めてしまいます。モチベーションを保つにはどうすればいいですか?
回答:
ご質問ありがとうございます。
試合で負けて悔しくて悔しくて・・・次は悔しい思いをしたくないから、歯を食いしばって厳しい練習に励む・・・青春ですね!
とはいえ、きれいごとではなく、ご質問にあるように、最初は悔しさというモチベーションがあるので頑張れるけれども、熱がすぐに冷めてしまって、「やっぱり自分には無理だ・・・」とか「どうせ練習してもあいつには勝てないし・・・」というのは誰にでも経験があることだと思います。
では、どうすればモチベーションを保つことができるのでしょうか?
その前に、まずモチベーションについて考えて見ましょう。
モチベーションとは、「人が行動する動機、やる気」のことをさします。
モチベーションが高いほうがいいか?低いほうがいいか?という質問をすると、多くの人が「高いほうがいいに決まっている!」と答えます。
もちろん、モチベーションが高いに越したことはないのですが、実はそのプロセスに2つの大きな落とし穴があります。
まずひとつ目は、モチベーションを高める「スピード」の問題です。
多くの人がモチベーションは高いほうがいいと考えるので、なんとかモチベーションを少しでも「はやく」高めようと努力します。
しかしモチベーションは人の感情ですから、急激にモチベーションを上げようとすると、必ずその反動があります。
急激に高揚したモチベーションの後には必ず感情を抑制する力が働いて、モチベーションが急激に低く落ちます。
だから質問にもあったように、試合に負けて悔しくて悔しくて一時的にモチベーションがガーっとあがるけれども、その後に、フッと気が抜けたようにやる気がなくなってしまう。。。というのは、人間の感情としては、極めて正常であるということなのです。
ですから、モチベーションを保つには、「モチベーションを急いで高くしないこと!」がとても大切なのです。
熱しやすく冷めやすい人は、自分のモチベーションを高めるときの「スピード」に着目してみてください。
急激にモチベーションが上がりやすい人は意識的にスローダウンすることを心がけてみましょう。
コツはモチベーションがあがりだした!と思ったときに、モチベーションがあがっている自分を一歩離れた場所から第三者としてみている姿をイメージすることです。
そうすることで、冷静に自分を見つめることができます。
ぜひ試してみてくださいね。
では次回はもうひとつの落とし穴についてお話しましょう。お楽しみに!