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クルム伊達公子選手のライジングショットから学ぼう⑤

クルム伊達公子選手のライジングに学ぼう!第5弾!

今回は、さくらコーチに登場いただいて、ライジングが打てるようになるヒントを探したいと思います。

「私は力が無いので強いボールが飛ばないんです。。。」
と困ってらっしゃる女性は多いようです。

非力な女性であればボールが飛ばないのでテイクバックを大きくして力強く打たなければいけない。。。確かにシャラポワのようなプロ選手を見ていると、それも一見正しく思えますが、決してそんなことはありません。

さくらコーチのテイクバックをご覧ください。(動画参照)

この映像はライジングショットではなく、通常のストロークですが、非常にコンパクトですよね。腕の力みも感じられません。

ですが、実際にラリーをしてみると、男性顔負けのとんでもなく鋭いボールが返ってきます。実際に合宿やレッスンでさくらコーチのショットを生でご覧になった方は、必ず驚かれます。「なんであんなに小さな体から、あんなすごいボールが打てるの。。。」と。

もちろん、その裏には何年も蓄積してきた努力があるわけですから、誰でも一朝一夕で同じレベルに到達するのは難しいでしょう。

しかし、「力」が無くても自分も同じようなボールが打てるという可能性については十分納得ができると思います。

その可能性を開いてくれるひとつの方法が、これまでご紹介してきた「ライジングショット」です。

柔道に、「柔よく剛を制す」という素晴らしい言葉があります。

辞書で引いてみると、
「しなやかなものがその柔軟性によって、かえって強く固いものを制する。転じて、弱いものがかえって強いものに勝つことのたとえ。」
と書いてあります。

まさにこれをテニスに取り入れたのがクルム伊達公子選手の「ライジングショット」です。

これまでご紹介してきたとおり、ライジングを身につけるときは、最初は「壁」になったつもりからスタートしていただければOKです。

ただ、そのままでは感覚はつかめても、思ったところへボールを力強く返すことはできません。

そこで次のレベルで必要になるのが「しなやかさ」です。

そのために「しなやか」なテイクバック、「しなやか」なスイング、「しなやか」なフィニッシュが必要になってきます。

これができるようになると、ショットそのものが流れるようなイメージになり、シンプル&ナチュラルなショットに生まれ変わります。(実はシャラポワをはじめプロ選手のショットも突き詰めてみていくと「しなやか」なショットになっていることがほとんどです。)

あなたの中にある「しなやか」なショットとは一体どんなイメージでしょう?

ちなみに、「しなやか」を辞書で引くと、
「 弾力があってよくしなうさま。「―な足腰」「―な枝」2 動きやようすがなめらかで柔らかなさま。「―な身のこなし」「―な革」3 姿態などがなよなよして上品なさま。たおやかなさま。」
とあります。

「今のショットをもっと「しなやか」にできるとしたら、どこを改善できるだろう?」
「日常生活で「しなやか」な動きをしているときはどんなときだろう?」

自分自身に問いかけてみてください。
あなたの上達にきっとプラスになることでしょう。

あなたからの上達のご報告をお待ちしています!