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クルム伊達公子選手のライジングショットから学ぼう②

話題のクルム伊達公子選手から学ぼう②では、ライジングショットのデメリットについて考えてみたいと思います
■ライジングショットのデメリット前回は、ライジングショットのメリットについて考えてみました。
大きく3つのメリットを取り上げて、クルム伊達公子選手が海外の大型選手と互角に戦えた秘訣にせまってみました。

では今回は、ライジングショットのデメリットについて考えてみたいと思います。

デメリットというのは、しばしばメリットと対極にあるものです。

そこから考えてみると、、、

1.スイートスポットを少しでもはずれるとミスにつながりやすい。

ライジングではボールにスピードがある状態で、壁でブロックするように打ち返すので、メリットとして「より少ない力で強いボールを打ち返せる」ことをあげました。

これは逆に言えば、ラケットのスイートスポットで正確にボールをとらえなければ、ボールのスピードと勢いでラケットがはじかれてしまい、ミスにつながる可能性も高いということです。

できるだけ正確にボールを捉える技術がなければ、ミスが増えるリスクがあるということです。

2.自分も普段よりもワンテンポ早く動かなければいけない。

ライジングはワンテンポ早く相手に打ち返すので、相手に余裕を与えないというメリットがある反面、そのためには自分自身もワンテンポ早く動いて、ライジングショットを打たなければいけません。

具体的には、普段ベースラインから少し下がった位置で打ち合っているとすると、ライジングの場合は、一歩内側へ入ってベースラインの上で打ち合うことになります。

プロ選手の場合、ベースラインから1メートルほど下がったところで打ち合うことが多いようですが、伊達選手をみると、ほとんどベースライン上からさらに内側にいるのがよくわかります
ただし、その分、相手のボールにも早く反応しなければいけません。

3.コースを狙うのが難しい

ライジングでは角度をつけた厳しいコースが狙えるという反面、ワンテンポはやいタイミングで動きながら、スピードボールをブロックするので、少しでもタイミングがずれるとコースから外れてしまいます。

そういった意味で、ライジングはタイミングが重要です。
通常の打ち方に比べるとコースを狙うには高い技術が必要といわれます。

以上、代表的なデメリットをあげてみました。

デメリットを聞くと、
「あー、やっぱり私には無理だわ。。。」
「うわー、ライジングって大変そう。。」
「中級者にはハードル高いんじゃないの。。。」
と弱気になっちゃいますが、もちろん、これはあくまで一般的な話であって、上級者でなければライジングは難しい。。。というわけではありません。

むしろ、初心者や中級者でもできるだけ動作をシンプル&ナチュラルにすることによって、これらのデメリットを最小限に抑えながら簡単にライジングは打てるようになります。
「ハードル(障害)が高いほど、チャレンジする人は少ない。」
「ハードル(障害)が高いほど、それを超える努力を継続する人も少ない。」

さあ、これをメリットととらえるか、デメリットととらえるかはあなた次第です。

チャレンジしてみる価値はあると思いませんか??

あなたのテニス上達を応援しています。