今回は、
自分よりも弱い相手と練習して強くなる方法をご紹介しま
す。
テニスをしていて自分よりも上手な人、強い相手と練習できる機会があると多くを学べるので嬉しいですよね。
ただほとんどのテニス愛好家の方が、そういう状況にあるかというと決してそうではないと思います。
スクールにいってもコーチと打つ時間は限られていたり、サークルに参加していても上手な人は試合で忙しく練習に来なかったりして、むしろ自分と同等もしくは弱い相手と一緒にいつも練習しなければいけない環境にいらっしゃる方も多いと思います。
そういう時に、ラリーをしてもあまり続かなかったり、試合をしてもいつも圧勝だったりすると、「面白くないな~。」「これじゃ自分はいつまでたってもうまくなれないよ。。。」と愚痴をこぼしていませんか?
その気持ちもわかります。
でも実は自分よりも弱い相手と練習して強くなる方法があるんです。
これは、社会人からテニスをはじめたにも関わらず、京都の一般大会Aランクで見事準優勝されるほどに短期間で上達されたマイテニ野木コーチも実践されてきた方法です。
では、一体どんな練習方法か??
それは、
「常に相手の打ちやすいところへ返してあげる」
という練習方法です。
ちょっと意外でしたか?
普通テニスは「相手の苦手なところへ返す」「相手のいないところへ返す」というのがセオリーです。
しかしここでは、「相手の打ちやすいところへ返してあげる」のです。
「ええ?なぜ?何のために?」
では、例をひとつあげましょう。
あなたと、自分よりも弱い相手(Bさん)とシングルスの練習をする場合、あなたは、常にBさんが打ちやすいところへ返球するように心がけて、実際にそうするのです。
もしBさんがフォアが得意なら、どんなボールもBさんのフォアの打ち易い場所へ返球します。
するとどういうことが起こるでしょう?
Bさんは、得意のフォアで打ち返せるので、ミスも減り、厳しいボールをあなたに返球してきます。
ということは、あなたは毎回、Bさんから厳しいコースを狙われたり、Bさんからの強いボールを打ち返さなければいけなくなります。しかもこれをまたBさんの得意なフォアハンドの打ち易い位置へしっかり返球しなければいけません。
これを繰り返すと、あなた常に厳しい環境におかれるので、技術的にかなり鍛えられることがお分かりでしょうか?
また常に集中していなければいけませんからメンタル面も鍛えられます。あなたにとって、すごく練習になるんです。
そして「ここぞ!」というポイントがきたときは、厳しいコースを狙ったり、自分が得意とするパターンを使って確実にポイントを取るようにします。これも緊張下での集中力を高めるよい練習になります。
いかがでしょう??
さらに
この練習の素晴らしいところは、あなただけでなく、Bさんにとってもよい練習になるという点です。
6-0であなたが圧勝してしまうだけの試合よりも、圧倒的にあなたもBさんも学ぶことが多いはずです。
実はこの練習、私の知っている年齢別で全日本選手権で準優勝されている方も実践されています。
冷静に考えると、彼のレベルになると、はっきりいって自分よりも強い人を探すほうが大変ですよね。。。そうすると、常に自分よりも弱い相手と練習するしかなく、その練習でいかに自分を成長させることができるかを考えなければいけないのです。
そう考えると、自分が上達しない理由は相手や周りの環境にあるのではなく、自分の中にあるんだということがよくわかります。
私たちは、日常生活でもうまくいかないことがあると、周りの人や環境のせいにしがちですが、少し視点をかえると、何事も自分しだいだな~と改めて感じます。
さあ、テニス上達する人の意識の違いが少し見えてきましたか?
では、今日からまた一生懸命、練習に励んでください!