「ガッツポーズはするな!」と題して、プラスの感情のコントロール方法についてお伝えしましょう。一流選手のメンタルマネジメントの秘密とは?
驚くようなスーパーショットが打てたときや、
やっとの思いで大事なゲームポイントを獲得できたときは、「
ヤッター!」
と思わずガッツポーズして叫びたくなることがありますよね。
「今日は調子がいいぞ!」
「今日はツイてるぞ!」
といいイメージが次々に頭に浮かんで、さらに調子がよくなるという経験をされた方も多いのではないでしょうか?
特にソフトテニスでは、1ポイント1ポイントずつ声を出しながら、コートを走り回って感情を表現している場面がよくあります。
確かにプラスの感情は、どんどん表現していけばいいように思いますが、実は、そこには落とし穴があるのです。
世界のトップアスリートを見ていると、本当の一流選手といわれるアスリートは、プレイ中に自分の感情をあらわにしているでしょうか?
ひとつのプ
レイごとに一喜一憂しているでしょうか?
フェデラーはどうでしょう?
タイガーウッズはどうでしょう?
イチローはどうでしょう?
サービスエースをとるたびに、フェデラーはガッツポーズをしているでしょうか?
カップインするたびに、タイガーウッズはガッツポーズしているでしょうか?
ヒットを打つたびに、イチローはガッツポーズをしているでしょうか?
よく見てみると、そんな場面はほとんど見ませんよね。
むしろ、うまくいってもうまくいかなくても、顔色ひとつ変えずに淡々とプレイしている姿をよく見るのではないでしょうか?
本当に一流といわれる選手に共通しているのは、プレイ中はあくまでも淡々と冷静にプレイしている点です。
では彼らは、ポイントをとれたことが嬉しくないのでしょうか?
結果に満足していないのでしょうか?
決してそうではありません。
実は、彼らの興味は、ポイントが取れたかどうかの結果ではなく、自分がベストなプレイができているかどうかの過程にあるのです。
フェデラーはサービスエースになったことに興味があるのではなく、自分の描く最高の打点で打てたかどうかに興味があるのです。
タイガーウッズはカップインしたことに興味があるのではなく、自分の描くとおりの芝目でボールが転がったかどうかに興味があるのです。
イチローは、ヒットになったことに興味があるのではなく、自分の描くとおりのスイングができたかどうかに興味があるのです。
自分がベストなプレイをすることは、自分でコントロールできますが、打ったボールがサービスエースになるかどうか?
相手がミスしてくれるかどうか?は自分ではコントロールできません。
彼らは自分でコントロールできるものに対して責任と興味をもっているわけで、
自分でコントロールできないものについて一喜一憂することに興味はないのです。
ここが一流選手とそうでない選手との違いです。
とても大切な、学ぶべきポイントです。
だからこそ、結果だけを見て、ガッツポーズをして一喜一憂することが決して得策ではないこともおわかりいただけるでしょう。
もちろん、自分やパートナーの気持ちを盛り上げるために、一喜一憂することも大切な場面はありますが、
それ以前に、
まずは自分のコントロールできることに集中することの大切さを知
っているかどうかは大きな差です。
さあ、あなたのプレイを思い返してみてください。
改善すべき点が見えてきましたか?
次からは自分のコントロールできるものに集中して、プレイをしてみましょう!
あなたのテニスが大きく変わるはずですよ!
あなたからの上達報告お待ちしています!